3.腸の免疫力を高める食事法 by安保徹

便通がよくなれば免疫力も高まる

病気が起こるしくみがわかれば、治癒への道も見えてきます。
ストレスによって乱れた自律神経を、
正常な働きに回復させればよいわけです。

まずは薬の常用をやめて、
ストレスから逃れる努力をしましょう。

働きすぎをあらため、
夜はのんびり過ごして、
活動と休息のバランスのとれた生活を心がけます。

借金苦、夫婦不和など、
一朝一夕には解決できない悩みを抱えている場合には、
「悩みのせいで病気になった」と認識することで、
悩みすぎにブレーキがかかります。

こうして病気の悪化を促す要因を排除・軽減しながら、
日常生活の中で積極的に副交感神経を刺激するようにしていくと、
交感神経の緊張はゆるみ、
免疫力も高まって、
病気は治癒に向かいます。

それには、食事も大切な要素となります。

口から肛門につながる消化管は、
副交感神経の支配下にある最大の臓器であり、
食べ物を摂取して消化管を動かすことが、
最も手っ取り早く副交感神経を活性化する方法になるからです。

実際、ガンの患者さんが病気を克服できるかどうかは、
食事がとれるかどうかにかかっています。

抗ガン剤や手術で体力が落ちている人でも、
ある程度自分で食事がとれれば、
回復の可能性が見えてきます。

日本人には、日本人の適応・進化の長い歴史があります。
古くから米、魚を食べていた私たちが、
突然、肉、牛乳、卵中心のまったく異なるタイプの食事をとれば、
体に負担もかかるでしょう。

実際、ガンの患者さんで回復を遂げた人の多くが、
玄米食や伝統食に回帰した食事を選択しています。

私も現在は可能な限り、玄米中心の食生活を心がけています。

栄養学では、
必要な栄養素をくまなく摂取するため、
毎日30種類の食品を食べるようにいいますが、
これを実行するのはかなりのストレスでしょう。

しかし、玄米はそれ自体が一つの生命体、
すなわち完全な栄養を含む食品なので、
玄米を主食にすれば、
多くの食品をたべる必要はありません。

逆に、玄米しか食べないのもストレスです。
ふだんは玄米菜食を基本に、
週に1~2回は肉などのごちそうも食べる。
それが免疫力を高める食生活の基本にもなります。

なお、自律神経の状態は、便通に反映されます。

便秘は交換神経、下痢は副交感神経で起こるので、
便秘をしていた人が「自律神経を整え、免疫力を高める食事法」を実践し、
便がゆるくなったり、排便回数が増えたりしたら治癒反応と考えましょう。
便通が整い、ほどよい固形便がでるようになれば、
免疫力も高まってきた目安になります。

 

新潟大学名誉教授 安保徹博士の講演動画一覧

1.ガンは強いストレス状態で発生するが、新しい免疫学で退治できる
2.働きすぎ、悩みすぎ、薬の飲みすぎが免疫力を低下させ病気を呼ぶ/
3.腸の免疫力を高める食事法 by安保徹
4.体を統合的にとらえ病気を根本的に治す「新しい免疫学」
5.腸の免疫力を高める食事法(Ⅱ)
6.血流をよくし自律神経を整え膝痛から腰痛、五十肩まで治す
7.【安保徹】白血球の自律神経支配の法則

 

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安保徹

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